京の着倒れ、大阪の食い倒れ(きょうのきだおれ、おおさかのくいだおれ)
京都人講究穿著、大阪人講究吃
「京」は京都のこと。「倒れ」は「破産する」ことを意味しています。「着倒れ」は"衣服に贅沢して財産を失う"ことで、「食い倒れ」は"食べ物に贅沢をして財産を失う"ことです。
「京」代表京都,「倒れ」則是「破產」的意思。「着倒れ」意思為「為了高級的衣服而買到破產」,「食い倒れ」意思則為「為了吃到豪華的食物而破產」。
つまり、「京の着倒れ、大阪の食い倒れ」は、"京都の人は衣服に、大阪の人は食べ物に財産を使い果たすほど金をかける"という意味です。京都と大阪の気風の違いを表す慣用句として、江戸時代から使われてきました。
也就是說,「京の着倒れ、大阪の食い倒れ」就是表示「京都人注重穿著、大阪人注重食物到會散盡錢財的地步」。這句表現出京都與大阪性格差異的慣用語,最早源自於江戶時代。
京都は昔、天皇や貴族が多く住む日本の都(みやこ)でした。豪華な着物を求める権力者やその親族がおり、良質な着物を作る職人も多くいました。そんな中で、高価で質の良い衣服や装飾品に金を惜しまない京都人の気風が生まれました。見た目や体裁を気にするプライドの高さ…と言い換えていいかもしれません。
京都是從前天皇與達官貴族聚集的日本首都,高貴的掌權者以及其家族都追求著奢華的和服,以至於許多製作精良和服的職人們也都位於京都。因此而確立了京都人會為了高級的服飾,不惜砸下重金的印象。大概也可以說京都人自尊心較強,相當注重打理自己的外貌。
大阪は、江戸時代、日本の商業の中心地として栄えました。全国から優れた食材も集まり、様々な料理も生まれて、「天下の台所」と呼ばれていました。そんな中で、飲食には金を惜しまないという大阪人の気風が生まれました。大阪は安くて美味しいものも多いことから「食い倒れの街」と呼ばれています。
大阪在江戶時代是日本的商業中心地,十分繁榮。還聚集了從全國各地來的上等食材,衍伸出各式料理,被稱作「天下的廚房」。因而確立了大阪人會為了美味食物不惜花大錢的印象。在大阪也因有著許多便宜又美味的美食聚集而被稱為「食倒之城」。
「京の着倒れ、大阪の食い倒れ」は、近隣でありながら物事が対照的で、その違いを面白く対比させた慣用句です。また、対比ではなく、それぞれ単独に使う場合もあります。
「京の着倒れ、大阪の食い倒れ」是一句用來對比儘管距離很近,但卻有著有趣差異的事物的慣用語。也可以不進行對比,而是將「京の着倒れ」、「大阪の食い倒れ」拆開來單獨使用。
[例文]
※「京の着倒れ、 大阪の食い倒れ」って言うけど、マカオはまさしくギャンブル倒れの街だ。
※既然有所謂的「京の着倒れ、 大阪の食い倒れ」,那澳門就是「ギャンブル倒れ」(會不惜散盡家產賭博)的地方。
※あの二人出身地は近いけど、お金の使い道は全く違う。「京の着倒れ、 大阪の食い倒れ」だね。
※那兩個人的故鄉離得很近,可是在運用金錢的方式卻完全不一樣,簡直就像「京の着倒れ、 大阪の食い倒れ」一樣。
※京都は「京の着倒れ」と言いまして、外見にこだわる方が多いようですね。
※京都被說是「京の着倒れ」,可見有許多人都很注重外在呢。
※「京の着倒れ、 大阪の食い倒れ」と言って、大阪は何といっても食い倒れの街、腹いっぱい食べましょう!
※所謂「京の着倒れ、 大阪の食い倒れ」,大阪可是食倒之城,絕對要吃個痛快!
「京の着倒れ、大阪の食い倒れ、神戸の履き倒れ」という関西三都市を対比させた言葉もあります。神戸は靴の製造会社が多いことから生まれました。
また同じ意味合いで生まれた言葉としては、「堺の建て倒れ」「美濃の系図倒れ」「水戸の呑み倒れ」などがあります。
另外,還有著「京の着倒れ、大阪の食い倒れ、神戸の履き倒れ」這樣對比關西三大都市的句子,神戶因其有著眾多製鞋廠商而被稱為「神戸の履き倒れ」。有很多句子都依這句慣用語而衍伸而成,例如「堺の建て倒れ」「美濃の系図倒れ」「水戸の呑み倒れ」等等。