✨一を聞いて十を知る(いちをきいてじゅうをしる)
聞一知十
?一つのことを聞いただけで十のことを理解する、物事の一部分を聞いただけでその全体が理解できる……それほど賢くて理解がはやい、ということの例えです。
?只聽一件事情就能明白整個前因後果,只看到事物的一小部分就能看出他的全貌。比喻一個人理解速度極快,十分聰穎。
?「一を聞いて十を知る」、なんとも魅力的な響きです。聡明さへの憧れも感じます。しかし、憧れが高じて、一を聞いて十を知ろうとするあまり、思わぬ「早とちり」をしてしまうこともよくあることです。早とちりとは、"よく確かめ
ないで、勝手に分かったつもりになって失敗すること"です。
?說一個人聞一知十可能會使人有覺得他很聰明的印象,但這種人也常有因為思緒過快,自以為明白了事情所以不加思考與討論就擅制執行而導致失敗的案例。這種情況我們就稱為「早とちり」
?このことわざが含む教訓は、"一を聞いただけで十を知ることは大切だ"ではなく、"一を聞いた上で十を知ろうとする努力や確認は大切だ"と捉えるのがいいでしょう。特に情報過多でフェイクも多い現代社会では、一を聞いて十の事柄が頭に浮かんだら、十の確認が必要だと思われます。
?會特別舉出反面例子是想強調,雖然聞一知十是看起來很優秀的能力,但在情報流動快速的現代社會中充斥有過多的假消息,擅自判定會容易出錯。所以不只是要有聞一知十的能力,在判斷快速的同時也要進行充分的確認,才是現代人必須具備的素養。
✨[由来]
?論語に書かれた孔子と子貢(孔子の弟子)の会話に由来します。
孔子:お前(子貢)と顔回(子貢と同じ孔子の弟子)では、どちらが優れていると思うか?
子貢:私などは顔回には及びません。彼は一を聞いて十を知る人ですが、私は一を聞いて二を知る程度です。
孔子:そのとおりだ。実は私も顔回には及ばないのだ。
?來自論語 孔子與子貢的對話。
孔子詢問子貢:你覺得顏回跟你比,誰比較優秀呢?
子貢回答:我遠遠比不上顏回呢。顏回得知一件事可以推敲出十件事情,而我只能推敲一二而已。
孔子:確實如此,不只你不及顏回,連我自己也不如顏回啊。
✨[例文]
※「一を聞いて十を知る」ことができる、聡明な人になりたい。
想要成為能聞一知十的聰明人
※「一を聞いて十を知る」というのは彼女のことだね。少しの会話でお客様の要望を的確にとらえるから、契約件数が多い。
她總是能從簡短的對話中掌握到客人的需求,所以她的成交量特別多。所謂的聞一知十就是在形容她吧。
※子供のころは、「一を聞いて十を知る」ような子だとよく言われたが、今じゃ十を聞いても一つも覚えられない。
我小時候常常被說很聰明能夠聞一知十,但小時了了,我現在聽了十件事之後一件也記不得了
※一を聞いて十を知った気になってはいけない。何事にも事実確認の努力は必要だ。
凡事都要反覆確認及查證,不能看到鳳毛麟角就想腦補事情的全貌。
✨[類義語]
「目から鼻へ抜ける」:とても利口で賢い。
「目から鼻へ抜ける」:見微知著,非常聰穎
✨[対義語]
「目から耳へ抜ける」:見ただけで何も覚えず、理解していない。
「目から耳へ抜ける」:只是看過連記都沒記住,無法理解。