日本の祝日3

春分の日と秋分の日は、昼と夜の長さが全く同じになる日で、この日、太陽は真東から上がって真西に沈みます。

春分の日から昼がだんだん長くなっていき、秋分の日から昼は短くなっていきます。季節が急に移り変わるこの時期は、米作りで生きてきた日本人には、苗代作りや稲刈りの目安にもなる大事な時期です。古来より、春分の日と秋分の日は太陽信仰の対象でした。

そこに大陸からの仏教思想が加わりました。極楽浄土は西方にあり、太陽が真西に沈む日は最も先祖と繋がりやすいと考えたのです。

こうして、春分の日や秋分の日の頃に先祖を供養(くよう)し、お墓参りをする習慣が生まれました。この習慣は他の仏教国には無く、日本独特のようです。

【お彼岸(おひがん)】

春分の日と秋分の日を中日として前後3日を合わせた7日間のことを「お彼岸」と言います。例えば、春分の日が3月20日だとすると、3月17日~23日が「お彼岸」になります。「春のお彼岸」「秋のお彼岸」という言い方をします。

「彼岸」の元々の意味は、「川の向こう」、つまり死者の場所、先祖のいるところであり、「極楽浄土」のことです。

お彼岸に先祖供養をするのですが、その際のお供え物として最も有名なのは、「ぼたもち」と「おはぎ」です。蒸したもち米をあんこで包んだ食べ物です。あんこの原料の小豆には”邪気を払う”力があると言われています。

実は「ぼたもち」と「おはぎ」は同じもので、春は「ぼたもち」、秋は「おはぎ」と言うだけの違いです。漢字で書くと、それぞれ「牡丹餅」「お萩」となり、春と秋を代表する花の名前が付けられているのです。

【彼岸花(ひがんばな)】

彼岸花は秋のお彼岸の時期に咲く花です。曼珠沙華(まんじゅしゃげ)とも言います。＂まんじゅしゃげ＂と読むのが正しいのですが、山口百恵の歌「曼珠沙華」では＂まんじゅしゃか＂と読ませています。

彼岸花は、毒を持つことや墓地に多く植えられたことから、不吉なイメージで捉えられることが多く、日本各地には「地獄花（じごくばな）」「幽霊花（ゆうれいばな）」「葬式花（そうしきばな）」「墓花（はかばな）」など、何とも怖ろしげな別名があります。

しかし、その鮮やかな赤い花色、そして炎を連想させるような花姿は、とても不思議で妖しげな魅力を感じさせてくれます。

なお、2021年上半期の芥川賞(文学賞)を受賞したのは台湾人作家の李琴峰、題名は「彼岸花が咲く島」です。

◎日本的節日3

「春分」及「秋分」

春分及秋分為晝夜長度完全相同的日子，這天太陽會從正東方升起、正西方落下。

從春分這天開始，白天的時間會漸漸變長，而秋分開始則是白天時間會漸漸變短。季節急速轉換的這個時期，對於依靠種植稻米而生的日本人來說，是播種及收割的重要時期。自古以來春分、秋分對於太陽信仰的人來說，也是十分重要的日子。

這裡加入了來自大陸的佛教思想。西方為極樂淨土，而太陽落入正西方的日子，最容易與祖先聯繫在一起，所以在春分及秋分時供奉祖先、掃墓的習慣就這樣出現了。這樣的習慣在其他佛教國家是沒有的，似乎是日本獨特的文化。

【お彼岸】

「お彼岸」是指春分及秋分當天加上前後3天，為其一個星期的時間，例如3月20為春分的話，3月17日~23日就是「お彼岸」，稱作「秋之彼岸」及「春之彼岸」。

「彼岸」原本的意思為「河的另一端」，也就是死者及祖先所在的地方，也被稱為「極樂淨土」。

在「お彼岸」這天會供奉祖先，當中最有名的供品為「牡丹餅」和「御萩」，是用蒸熟的糯米包著紅豆餡的食物，據說用來製作紅豆餡的豆子有”驅除邪氣”的力量。

其實「牡丹餅」和「御萩」是一樣的東西，春天會稱呼為「牡丹餅」秋天會稱為「御萩」，用漢字來寫的話，分別為「牡丹餅」和「お萩」，是代表春天及秋天的花名。

【彼岸花】

彼岸花是在秋天「お彼岸」時期開的花，也叫曼珠沙華，雖然”まんじゅしゃげ”才是正確的讀音，但在山口百惠的歌曲「曼珠沙華」則是唸作”まんじゅしゃか”。

彼岸花是有毒的，因為多數都種植在墓地，給人的印象大多比較不吉利，在日本各地則有著「地獄花（じごくばな）」「幽霊花（ゆうれいばな）」「葬式花（そうしきばな）」「墓花（はかばな）」等等各式各樣可怕的別名。

但是那種鮮豔的紅色花瓣，以及讓人聯想到火焰的花姿，讓人感到不可思議的妖豔魅力。

另外，2021年上半年芥川賞(文學獎)的得獎人，臺灣作家李琴峰的題目為「彼岸花盛開的島嶼」。