売り言葉に買い言葉(うりことばにかいことば)
你一言我一語
売り言葉は商品を売るときの言葉、買い言葉は商品を買うときの言葉ですが、慣用句「売り言葉に買い言葉」で売買されるのは「喧嘩」です。喧嘩を売り、喧嘩を買うのです。
「売り言葉」跟「買い言葉」單獨來看都是買賣時會講的語句的意思。但將兩者合而為一的「売り言葉に買い言葉」則會變成「吵架」的意思。
意味は"相手の暴言に対して、ついカッとして自分も相手に暴言を吐いてしまう"ということです。相手が喧嘩を売ってきたので、その喧嘩を買ってしまったというわけです。
詳細的意思就是,面對對方的挑釁及暴言,自己也用相同的方式回懟。對方如果想跟我吵,那我就接受的意思。
具体的に言えば、こんなやり取りです。
具體的情境解釋如下
(居酒屋で隣の客と諍いになって)
隣の客:この野郎!殴られたいのか!
私:殴れるもんなら、殴ってみろ!
(在居酒屋裡跟旁邊的客人起口角)
旁邊的客人:你這王八!想被揍是不是。
我:你有種就揍阿!!
(親子喧嘩で)
親:家から出て行け!
子:おう、出て行ってやるよ、こんな家!
(父子吵架)
老爸:你給我滾出家門!
孩子!好啊!這種家我才不想待!!
(恋人と)
女:なんでそんなくだらない嘘をつくの!
男:なんだよ、君こそ嘘ばっかりじゃないか!
(情侶)
女生:為什麼要撒這種無聊的謊!
男生:什麼啊,妳才滿嘴謊言吧!
相手の挑発的な言葉に対して同じ調子で言葉を返せば、大喧嘩に発展してしまいます。嫌なことを言われたときこそ冷静さは必要です。売られた喧嘩を怒りに任せて買わないようにしたいものです。
如果接受對方的挑釁並回嗆,很容易一發不可收拾。正是被講難聽的話時才更要冷靜。不要因一時的挑釁而暴怒,而是讓他隨風而去才是上策。
この慣用句は喧嘩を買ってしまった時の様子を表していますが、喧嘩を買ってしまった後の後悔や謝罪としてもよく使われます。"言い過ぎてしまった""本音は違うよ"と謝りたい時などです。
這個諺語通常用在接受挑釁時,但也有一時接受吵架後覺得後悔用來道歉的手法。表示"我說過頭了""這不是我的真心話"等等的意思。
[由来]
明確な由来はありません。品物を売買するときの値引き交渉のテンポの良さや盛り上がりを喧嘩に見立てて使われるようになったようです。
並無明確的由來,只是在賣東西時的討價還價中的情緒上升看起來很像在吵架,而演變成這樣。
[例文]
※「売り言葉に買い言葉」で口喧嘩をしているうちに殴り合いの喧嘩になってしまった。
※因為你一言我一語的吵得沒完,結果就變成打架了。
※「売り言葉に買い言葉」のような言い合いばかりで、結局何も決まらなかった。ひどい会議だった。
※在會議中你一言我一語的互不相讓,結果什麼都沒有結論,真是糟糕的會。
※「売り言葉に買い言葉」で、ひどいこと言ってしまった。本心ではない、許してほしい。
※因受了挑釁而上頭了,說了過分的話,但那不是我的真心話,請原諒我。
※「売り言葉に買い言葉」でついカッとなって彼女と喧嘩別れした。彼女の言葉を「柳に風」で受け流せばよかった。
※跟女朋友吵架時上頭而衝動分手了,如果不把她的話當一回事就好了。
[対義語]
柳に風(やなぎにかぜ)
柳が風になびくように、何事にも逆らわない。相手が強い調子であっても、さらりとやり過ごす。
如同楊柳般隨風飄揚,不做任何反抗,無論對方如何強勢,也會隨風而過。